PMI-ACP 合格への道のり
2017年にPMI認定のアジャイル資格であるPMI-ACPを取得しました。
PMPの受験体験記は多いですが、PMI-ACPはあまり見かけません。そこで私なりの学習法や合格のためのポイントをまとめました。
これから受験される方のお役に立てると嬉しいです!
PMI-ACPについて
PMI公式資格の1つです。
アジャイルの原則およびプラクティスを理解し、基本的なプロジェクトに応用する能力を備えていることを認定します。
https://www.pmi.org/certifications/agile-acp
受験資格
以下の条件を全て満たしている必要があります。
なお3点目については、PMPまたはPgMP資格保持者は免除されます。
- アジャイル・プラクティスの分野で21時間以上の研修受講
- 過去3年以内にアジャイル・プロジェクト・チーム、もしくはアジャイルの方法論に関する1,500時間の実務経験がある
- 過去5年以内にプロジェクト・チームで2,000時間の実務経験がある
試験方式と合格条件
- 試験時間は3時間
- 全120問の選択方式(うち20問は採点対象外のダミー問題)
- 合格ラインは公表されていません。が、65%以上の正答率が必要と言われています。
参考書
"PMI-ACP Exam Prep Second Edition" が学習に最適と言われます。
PMI-ACP資格の設立に関わった方が著者である点が大きなメリットです。
洋書ということでやや高額ですが、これがあれば他の参考書は不要だと思います。
学習方法
紹介した参考書を繰り返し学習することをおすすめします。
- まずは参考書の各章を読み、内容を理解する。
- 章末問題を解いてみる。
- 間違えた部分に関する説明を再確認する。
- また章末問題を解く。(以下繰り返し)
私は問題に100%正答できるまで繰り返し学習し、合格することが出来ました。他の参考書は使用していません。
合格のポイント
アジャイル関連用語の理解はあくまで前提
参考書も分厚く、多くのアジャイル関連用語が記載されています。しかし、この用語をそのまま暗記するだけでは試験に合格できません。
なぜかというと、試験ではアジャイルのマインドセットを問われる問題がほとんどだからです。
つまり用語を丸暗記しても正しい回答を導けないのです。
逆に言えば、その用語が何を意味して、どんな位置づけかを把握しておくことが出来れば、丸暗記する必要はないということです。
選択肢や問題文に出てくるアジャイル関連用語を把握できる状態であれば、充分だと思います。
上でも述べましたが、試験ではアジャイルのマインドセットを問われます。
ですから、マインドセットを自分自身で腹落ちさせて理解することが大切です。
アジャイルマニフェストや各プラクティスの背景を理解して、特定の状況でどう対応することがアジャイルプラクティショナーとして相応しいかを回答する必要があります。
英語での学習
残念ながらといいますか、英語への拒否感があると大変です。
これまでPMI-ACPは日本語での受験が出来ませんでしたが、2018年6月から日本語での受験が可能になります。
PMI-ACP Exam Prep | Project Management Institute
とはいえ、現時点で最も役立つ参考書は英語で書かれています。この参考書で勉強する以上、英語での学習は避けられないです。
また試験の日本語化から時間が経っていないので、どれほど流暢な日本語でテストが行われるか分かりません。
やはりある程度の英語力は必要になると思います。
PMI-ACP 受験準備のためのコツはこちら↓